KOSAKU KANECHIKA(京橋)KOSAKU KANECHIKAでは、6月12日から7月25日まで京橋にて青木豊展「節とつぶて」を開催いたします。
青木豊は、時間と空間の関係性に着目し、光をメディウムとして扱う絵画を制作しています。
青木は複数の視点から素材を扱います。絵具や刷毛等の物質性に応じて生じる垂れや剥離、引き伸ばすといった、素材に加わる力の交換関係から生じる現象を再編することで、絵画は常に変化し続ける状態に置かれます。一見したところシンプルなその表面には、光や粒子、エネルギーが交差する複数の層が潜んでいることに気づきます。鑑賞者は距離や位置を変えながら、あるいは焦点を定めずに向き合うことで、新たな知覚を獲得します。
KOSAKU KANECHIKAでは8度目となる本展に際し、青木は以下のようなステートメントを寄せています。
4次元⽴⽅体の、どの位置にだったら⽴てるのだろうか。このような動機から検討を始めた。⼿がかりとして正⽅形が持つ構造を⼀つの単位とした。この単位を起点に、収縮、均衡、拡散、それぞれに解体した絵画を制作した。この展⽰ではギャラリー空間の動線を反転させる。通常は避難経路となる扉を会場への⼊り⼝とする。本展は、空間に編む構造に対して⾃⾝の⾝体の軸を直交させたものである。
本展では、正方形という単位を起点に、絵画を空間的・時間的に再編成する試みが展開されます。 ひとつひとつの作品は、基底単位である正方形の中に潜む運動性を、空間内での変化として可視化します。その構造的な思考は、単にかたちや構図にとどまらず、絵画が時間を内包し、動き続ける存在であることを示唆します。小空間には大型の正方形作品を配置し、その基盤を視覚的に立ち上げる一方、大空間には複数の小作品をセットとして配置し、空間全体に動的な構造が広がります。
また、会場の入口と出口を反転させることで、鑑賞体験そのものの時間的な方向性にも介入します。鑑賞者が会場内を移動し、視点を変えるたびに、空間が持つかたちは「部分」でありながら同時に「全体」として現れることになります。それは、固定された絵画のあり方を揺るがし、見る者の知覚に変化を促します。
本展では、大型作品と複数のセット作品を含む約10点を展示します。この機会にぜひご高覧ください。
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