INAXライブミュージアム株式会社LIXIL(以下LIXIL)が運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAXライブミュージアム」(所在地:愛知県常滑市)では、2026年4月25日(土)から10月13日(火)まで、企画展「土間―つくって、つかって、再発見―」を開催します。グランドオープン20周年を記念して企画した本展では、昔ながらの土間(どま)の役割や、土の床「三和土(たたき)」のつくり方、道具、床見本などを写真や実物資料で紹介し、土間の魅力や奥深さを再発見します。日本の住まいは、外と内のあいだに「土間」という豊かな余白をもっていました。屋内でありながら、土足でいられるこの空間では、人が集い、煙が立ちのぼり、手仕事の音が響く。そこは一つの舞台でもありました。土間は、外からの地続きの場として来客の応対に活用されるだけでなく、かつて主流であった土の床「三和土」は、保温、調湿、耐火、耐水、耐荷重などの機能が備わり、作業場や炊事場、道具や作物の保管場所など、さまざまなものづくりの場としても利用されてきました。近年は、暮らしのなかにおける土間の寛容さ、柔軟さが見直され、現代の建築においても再評価されています。
本展では、味噌づくり、染め、鋳造、接客など、伝統的な活用例をとおして、土間が備えもつ機能にあらためて着目します。また三和土の製作工程や道具類を紹介するほか、素材の配合や仕上げによって表情が異なる床見本も展示します。さらに左官による磨き仕上げの土間床をつくり、実際にその質感を足裏で体感いただけます。これからの住まいづくりのヒントにもなる、土間の魅力や奥深さを再発見していただければ幸いです。
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