サワイダイスケは、スケートボードカルチャーに登場する「火」を使ったグラフィックに影響を受け、人と文明をつなぐ役割を担う「connector」という観点で「火」を捉えなおし、その関係性を思考する作品を発表しています。SICF26 の出展作《Landscape of Contemporary Civilization》は、火と共に歩んできた文明とその発展に焦点を当てるテーマの壮大さと批評性、誰もが親しみやすい表現力が評価され、グランプリを受賞しました。
今回は、「BURNING SWEET LIFE ‒ Connection to Hope / 希望への接続 ‒ 」と題し、文明がもたらす恩恵と破綻という両義性の中で生きる私たちの過去と未来を再考する作品を発表します。火の獲得以降、人類は農耕や定住、都市化を通じて発展する一方で、暴力や格差、資源の収奪、環境破壊といった多くの課題も内包してきました。本作では、会場となるスパイラルの吹き抜け空間(アトリウム)に約3m×6m の小屋状のインスタレーションを展開。火の手があがる小屋からは、内外をつなぐ線路が走り、文明と共に拡張した人類の営みや移動を彷彿とさせます。スロープの上から眺めるとまるで私たちが生きる現代社会を俯瞰するかのようです。おもちゃのジオラマのような作品は楽しげでありながら、今まさに地球で広がる戦禍を思わせ、甘美に見える現代文明の危うい状態を浮かび上がらせます。
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